【中学受験】親の関わり方 ~宿題編~

デン:親の関わり方1

中学受験をされるご家庭にとって、子どもと保護者のかたの関わり方は非常に重要です。
そして、非常に重要だからこそ悩まれている方も多いのではないでしょうか。
今回は、親の関わるべきかについて、宿題に焦点を当てて書いていこうと思います。

今回は3ページ構成になっています。ぜひ最後までお読みください。
1ページ:中学受験の生活と子どもにとっての宿題
2ページ:宿題を「やるべきもの」にする大人の関わり方
3ページ:実際に宿題をやらせるために大人ができること

子どもは大変

まず、保護者の方に絶対知っておいてほしいことがあります。
それは、「子どもは大変だ」ということです。
保護者の方とお話をすると「うちの子は遊んでばかりなんです」というようなことをよく聞きます。
確かに、お家での様子を見ているとそうかもしれません。
そんな状態で大変なんて言われてもピンとこないでしょう。

そこで少し見方を変えみましょう。
「子どもの勉強」を「大人の仕事」におきかえて考えてみてください

子どもは平日の8:30~15:30を学校で過ごしています。
時間は曜日などによって変わりますが、約7時間を勉強=仕事しているということです。
これだけなら、仕事よりも時間は短いくらいです。ですが、中学受験をする場合は違います。
学校が終わったら、週に2~3回程度を塾に通います。
学校を「本業」と考えれば、塾は「副業」のようなものです。
しかも、塾によっては確認テストに合格できない場合は再テストなどの居残りがあります。
「残業」が待っているということです。
それだけではありません。学校でも塾でも宿題が出されます。「持ち帰り仕事」です。

要するに、子どもは学校で「本業」をこなし、その後塾で「副業」を行い、時には「残業」があって、家では「持ち帰り仕事」をしているわけです。

どうでしょうか。子どもの大変さを少しでも想像することができたでしょうか。
中学受験をさせるということは、仕事だらけの生活をさせるということなのです

大人だって、家事や仕事などやるべきことが無いのであれば、テレビを見たりお酒を呑んだりしてリフレッシュするではないですか。
同じように、遊んでいる時間はリフレッシュに必要な時間なのだと考え、許してあげてほしいと思います。

宿題はやって当たり前?

さて、ここまで書いてきましたが、「うちの子は宿題をやらないから、まだまだだ」と感じている方もいるかもしれません。
もちろん、宿題はやらなくてはいけません。しかし「やって当たり前」と考えるのは要注意だと感じています。

先ほどの例でいえば「持ち帰り仕事」な訳ですが、「持ち帰り仕事」はやって当たり前と感じますか?
もちろん、やるべきです。でもよく考えてみてください。本業でも副業でも毎日必ず仕事を持ち帰らなくてはいけないのです。
正直に言います。私はそんな生活を送りたいとは思いません。
そのため、残業をしたりなど、家に持ち帰らないようにする術を探していました。
持ち帰り仕事をするときは、「どうしても終わらないから仕方なく」やっているだけです。

中には、持ち帰り仕事のほうがいいと感じる方もいるかもしれません。
ですが、それは「残業をしない代わりに仕事を持ち帰る」か「持ち帰らずに残業をする」という選択肢から選んでいるものです。

子どもたちは、選択肢は提示されず常に一方的に宿題という名の持ち帰り仕事を強制させられるのです。しかも、その代わり残業はなしなどのご褒美のようなものもありません。
そう考えたときに子どもは「宿題はやって当たり前」と思えるでしょうか。

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~ 宿題をやるべきものにする大人の関わり方 ~